千葉のワーママに学ぶ!仕事と子育て

小川奏子さん
(アクセサリー作家)前編

心を込めた手作りアクセサリーで、幸せも届けたい

「Happyなものづくりのお店 HANAkana」を運営し、アクセサリーを中心に手作りの作品を販売している小川奏子さん。母親としてだけでなく、1人の人間としてもキラキラ輝ける場所を自分で作り出してきたパワフルなワーママさんです。

小川奏子さん

東洋英和女学院大学心理学部卒業。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ ジュエリーデザイン科卒業。ジュエリー業界を引退後、プリザーブドフラワーマイスターの資格を取得。ショップデザイナーを経て、花奏として活動を開始。結婚出産を経て、「Happyなものづくりのお店 HANAkana」を2016年6月に立ち上げる。同じマンションに住むママ友とともに活動し、自宅でアクセサリーを中心に作品を手作りしている。子育て団体「ニコ∞mama」の運営に関わり、ハンドメイド作家が集まる部活動「goen」の部長を務める。現在は悩める人の相談に乗るスピリットヒーラーとしても活動中。これまでの紆余曲折がすべて今につながっていることを実感している。西船橋在住。

小川さんの作品づくりのコンセプトは「make you happy=make me happy」。手に取った人、使ってくれる人が今以上に幸せな日々を過ごせますように――。そんな願いとともに、心を込めて制作することを何よりも大切にしているそうです。

「ものづくりは人づくりだと思っています。自分がぎすぎすした気持ちで作ったものは、やっぱり壊れやすかったりしてしまう。込めた思いは絶対に作品とともに届くと思っているので、自分が落ち込んでいる時に作品づくりはしないと決めています」

「人に喜んでもらいたい」「人を幸せにしたい」という思いが根底にある小川さんの作品づくりは、自分が作りたいから、というよりも周囲の人に求められたものを作っていくことで広がってきたと言います。

ママ友のリクエストから生まれた「しあわせカチューシャ」

例えば、現在メインで作製している「しあわせカチューシャ」も、ママ友からの「長時間付けていても痛くならない幅広のカチューシャを作ってほしい」というリクエストから生まれました。付け心地良く、痛くないよう、芯や布のくるみ方などを工夫したカチューシャは、商標登録もした自信作。特に、落ち着いた色味の布を使ったアンシンメトリーデザインのタイプは、ハンドメイドのお店が集まるWebマーケット「minne」でも大人気となっています。


▲見ているだけで幸せな気分になる「しあわせカチューシャ」。色も柄もバリエーション豊富だ。

「minne」への出店は、活動の中心だったイベントがコロナ禍でゼロになったことから始めたそう。サイト内のレビューには本当に喜ばれていることが実感できる、心の込もったメッセージが多く寄せられ、「やはり気持ちは届くんだなと改めて思いました」と小川さん。作品を介したちょっとしたやり取りに、小川さんとお客さんとの温かいつながりが感じられます。

「『産後、抜け毛がひどくて』と購入した方に、『育児の息抜きに使ってください』とお気に入りのパックを入れて差し上げると、とっても喜んでくださったこともありました。私自身、子どもが小さい時はすごく孤独だったので、少しでも気持ちが上がってもらえたら、うれしいですね」

このほか、コーヒー染めレースを使ったピアス&イヤリング、廃棄される新品Tシャツを裂いた糸で作った顔型バッグ「SACHIKO」「YUKIO」など、おしゃれでユニークな作品も制作しています。涼しげな麻色が素敵なコーヒー染めレースのアクセサリーは、船橋市場内にある市場カフェで利用された女川ブレンドの出がらしで丁寧に染めたエコ作品。カフェから依頼されて誕生したコラボ作品(商品)もあるそうです。

 
(左)coffee染めのレースは専用鍋でゆっくり煮て仕上げている。ナチュラルなベージュが印象的な作品。
(右)数々のアクセサリーを、イベントやネットショップで販売している。

「○○ちゃんのママ」だけではないキラキラした自分に

小川さんが「HANAkana」を立ち上げたのは2016年。年子の子どもたちが幼稚園の年中、年長になり、「○○ちゃんのママ」ではない自分自身の生き方を落ち着いて考えられるようになったタイミングでした。

横浜市出身で結婚後に千葉に住み始めた小川さん。ご主人の仕事も忙しく、慣れない土地でのワンオペ育児は全く余裕がなく、笑えないほど毎日必死だったと言います。

「子どもだけで遊んでくれるようになって、ようやく自分の人生に向き合える時間ができました。『私の人生って?』と考えた時、まず1人の人間としてキラキラしていたいと思ったんですね。子どもたちが小学校に上がればいろいろなことができると聞いていたので、その前に準備段階としてネットショップを立ち上げておこうと思いました」

もともと、育児をしながら自宅で仕事ができるようにと取得していたプリザーブドフラワーマイスターの資格を活かし、出産前から細々と作品づくりをしていました。その流れで、まずはニーズのあった母の日のお花のアレンジメントや結婚式用の精巧な造花、コサージュなどからスタート。そのうち「アクセサリーは作らないの?」と聞かれるようになり、ニーズに応えていくうちにアクセサリーの制作がメインになっていったそうです。

人を笑顔にする作品を作り、人生順風満帆に見える小川さんですが、実は「小さい頃から浮き沈みが激しかった」と話します。同じような思いを経験したからこそ、心がちょっと疲れている人も助けられるのではないか。そんなふうにずっと思ってきたと振り返ります。

「若い時は、人生は修行だと思っていました。でも最近は、修行に感じるようなこともたくさんあるけれど、いかにそれを楽しんでできるかに尽きると感じています。人は幸せになるために生まれてきたはず。少しでも幸せに過ごせるお手伝いをしたいという気持ちで活動しています」

単なるものづくりにとどまらない小川さんの活動。後半は、子育てとの両立の工夫や、育児に奮闘中のママへのアドバイスなどをお聞きしました。

関連リンク

▼minne内のショップ
https://minne.com/@87kana87kana

▼小川さんのFacebook
https://www.facebook.com/87kana87kana

▼小川さんが部長を務めるハンドメイド部goen(ごえん)
https://www.facebook.com/goen88/

▼ニコ∞mama公式ウェブサイト
https://nikomama88.com/

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