千葉グルメを味わう

ひと工夫でぐんと美味しく!
千葉名産の海苔を使ったお手軽レシピ3選

千葉の美味しい海苔で、毎日の食卓を豊かに!

千葉県といえば海の幸、山の幸と何でもおいしい地域ですが、実は国内有数の良質な海苔の産地としても有名です。江戸時代後半の1800年ころから本格的な海苔作りが始まり、やがて江戸前寿司などに欠かせない重要な位置を占めてきたのが上総海苔(かずさのり)をはじめとする千葉県産の海苔。磯の豊かな香りと、栄養たっぷりで繊細かつ滑らかな舌触りが特徴です。かつては将軍への献上品として納められていたとか。

そんな千葉海苔はとても使い勝手がよく、毎日のお手軽食材にぴったりです。

今回は、海苔を使って超お手軽&簡単にできる海苔レシピを3つご紹介します。

たったこれだけ!?3分でできる絶品・海苔の味噌汁

 

最初にご紹介するのは、海苔を使った簡単なお味噌汁。

お味噌汁といえば、出汁をひいたり具材をカットしたり、意外と手間がかかる料理ですよね。毎日飲みたいからこそ簡単かつおいしく作りたいものです。

海苔の味噌汁に使うのは、海苔と味噌のたった二つだけ!しかも誰でも簡単に作れる上、出汁をひいていないのになぜか驚くほどおいしく仕上がるという裏技的なレシピです。

●材料(1人分)
・海苔(全型) 1枚
・味噌 大さじ1/2~1
・水 200ml程度

●作り方

①茶碗に海苔を入れる

 

茶碗に、海苔を適当にちぎって入れます。

②お湯を注ぐ

 

次に熱々に沸かしたお湯を注ぎます。

③味噌を溶く

 

最後に味噌を溶いて完成!驚くほど簡単なのに、飲んでびっくり、海苔のうま味と香りが口全体に広がり病みつきになります。

おいしく作るポイント
海苔の味噌汁をおいしく作る秘訣は、番目の若い海苔を使うこと。

海苔には収穫した順番により、番目があります。最初に収穫されたものが一番(一番摘み、一番海苔、新海苔などといわれます)で、最高級の海苔。二番目に収穫されたものが二番、こういった具合で十二番くらいまで等級があります。

番目が若い海苔は柔らかく繊細で、お湯に溶けやすいのが特徴です。番目が大きくなるにつれて固くなるので、お湯に溶けにくくなります。できるだけ番目の若い海苔を使うと、滑らかで香り豊かなおいしい海苔の味噌汁ができますよ。

また、一杯の味噌汁に全型の海苔をたっぷり使うことも大切。

全型というのは、大判海苔一枚のことです。大きさは縦21cm×横19cmで、このサイズは日本全国で規格化されています。ちなみにこの全型海苔を数えるときは、「帖」が単位です。海苔1帖は、全型海苔10枚を指します。

お弁当にも最適!ご飯のおともに欠かせない海苔の佃煮レシピ

 

海苔の佃煮は、日本人の国民食、ソウルフードといってもいいかもしれません。甘じょっぱく香り豊かで濃厚な風味は、ご飯にもお酒のつまみにも最高ですよね。スーパーなどでも大手メーカーの海苔の佃煮がロングセラー品として並べられていますが、実はそれと同じくらいのおいしさ(それ以上かも?)の佃煮を自宅で簡単に作ることができちゃいます。

●材料(約60g分)
・海苔(全型) 2枚
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ2と1/2
・水 100ml

●作り方

①海苔を刻む

 

調理バサミなどを使い、海苔を細かく刻んで鍋に入れます。手でちぎっても構いませんが、細かく刻んだ方が滑らかな仕上がりになります。お箸で少しずつつまみながら食べたいなら刻むのが◎。

②煮詰める

 

水を入れたら鍋を強火にかけ、沸いたらみりん、酒、砂糖、しょうゆを入れます。再度沸いたら中火に落とし、焦げないようスプーンで混ぜながら煮詰めます。最初はしゅわしゅわと泡が立ちますが、そのうち泡が少なくなってきます。そうしたら水気がだいぶ飛んだ証拠ですので、弱火に落としてじっくり煮詰めます。しっかり煮詰まったら完成!

おいしく作るポイント
とにかく焦がさないように混ぜ続けることです。とはいえ特に手間がかかるわけではなく、5分程度で作れちゃうのがこのレシピの魅力。砂糖はきび砂糖など、甘さがきつくないものを使うといっそうおいしいですよ。食べるときは白ゴマをまぶしたり、かつお節を練り込んでおにぎりの具材にしたりするのもいいですね。

おつまみ&おやつはこれで決まり!簡単手作り・韓国海苔のレシピ

 

最後にご紹介する簡単レシピは、韓国海苔です。

韓国海苔はゴマの香りと適度な塩気、そしてパリパリとした食感が魅力的ですよね。そんなおいしい韓国海苔が、実は自宅で簡単に作れちゃいます。

こたつに入りながら、あるいはお酒を飲みながら、韓国海苔を炙りながら食べるのも楽しいですよ。

●材料
・海苔 お好みで
・ごま油 適量
・塩 適量

正確に分量を量る必要がなく、適当に作ってもおいしくなります!

●作り方

①ごま油を塗る

 

ハケなどを使い、全型の海苔にごま油を塗ります。汚れないように新聞紙などを下に敷くと便利です。

②塩を振る

 

塩を適当に振りかけます。薄味がよければ海苔1枚につき塩1つまみ程度。お酒と一緒に楽しむなら、塩2~3つまみ程度がいい塩梅です。

③これを繰り返す

 

ごま油を塗って塩を振りかけたら、その上に次の海苔を重ねて同じ工程を繰り返します。ごま油と塩をするのは海苔の片面だけでOK。

お好きな枚数に施してくださいね。韓国海苔はチャック付きの保存袋などに入れて冷凍保存できるので、たくさん作り置きもできますよ。

④炙る

 

ガスコンロに火をつけ、海苔をパタパタと火の上を行ったり来たりさせながら炙ります。海苔の香りが立ちパリパリになったら完成!焦げてしまってうまくできない場合はコンロの上に網焼き器などをセットし、海苔を網焼き器にこすりつけるようにしてパタパタするとうまくいきますよ。

⑤カットする

 

最後に海苔をお好みの大きさにカットしたら完成!保存するときはカットしてから保存袋へ入れ、冷凍庫で保存してください。乾燥剤などを入れておくとなおよしです。

おいしく作るポイント
とにかく根気よく炙ること。炙った後も時間がたつにつれて海苔は湿気を吸っていきますので、食べるときに都度炙るとおいしく食べられます。テーブルにカセットコンロを用意し、みんなで炙りながら食べるのも楽しいですよ。

藻塩などを使うと、いっそうおいしく食べられます。

毎日の食卓で千葉の海苔を楽しもう

千葉海苔を使った簡単レシピは、毎日のくらしで大活躍。
「今日は夕食の準備がおっくう……」「お弁当の1品が思いつかない……」「お手軽なおつまみが欲しい」といった時は、海苔のお味噌汁で上手に手を抜いたり、作り置きの佃煮でお弁当箱の隙間を埋めたり、冷凍保存しておいた韓国海苔を炙りながら晩酌を楽しんだりできますよ。

千葉ならではの海の恵みを存分の堪能しながら、毎日の食卓を楽しみましょう。

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