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注文住宅に使う外壁の選び方|種類・カラーの特徴・メリットを紹介

2021.11.22 (月)

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外壁材は、家の外観を印象づける大きな役割を担っています。デザイン性やカラーバリエーションに目が行きがちです。しかし、材料の特徴を知った上で選ばないと、住心地に影響したり、想像以上にメンテナンス費用がかかったりします。

当記事では、注文住宅に使われる外壁材の種類・特徴を紹介します。また、外壁のカラー選びのポイントもご紹介するので、注文住宅を建てる予定のある人は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 注文住宅に使える7種類の外壁材
    1. タイル
    2. 窯業系サイディング
    3. 金属系サイディング
    4. 木質系サイディング
    5. モルタル
    6. ALCボード
    7. 塗り壁
  2. 注文住宅の外壁選びではカラー選びが大切
  • まとめ

1.注文住宅に使える7種類の外壁材

注文住宅に使われる外壁材の素材は、下記のとおりさまざまです。

  • タイル
  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング木質系サイディング
  • モルタル
  • ALCボード
  • 塗り壁

注文住宅に使われる外壁材の素材は、工業規格で作られるサイディング材・ALCボードと、建築材料として古くから使われてきたタイル・モルタル・塗り壁に大別できます。

以下では、注文住宅で使われる主要な外壁材について解説します。

1-1.タイル

タイルは、粘土と鉱物を混合し焼成して作られたものです。焼き固める素材と温度の違いにより、磁器質タイル・せっ器質タイル・陶器質タイルに分けられます。それぞれ吸水率が異なり、JIS規格ではⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類と区別されます。

タイルは、釉薬を塗ることによって、表面の色やツヤをデザインすることができるため、バリエーションを持たせることが可能です。

吸水率の高い陶器質タイルは主に内装、吸水率の低い磁器質タイルは主に外装に用いられます。

メリット
タイルは「湿度や温度変化に強い」「紫外線に対する色あせ・変色が少ない」「硬度が高く傷がつきにくい」といった特徴を持ちます。経年劣化が少なく、耐候性が高いことから、メンテナンス費用を抑えられる外壁材です。また、テクスチャや色が多彩でデザイン性が高いことから、建物の高級感や風格を演出できます。

1-2.窯業系サイディング

窯業系サイディングは、外壁材の中でも高いシェア率を誇ります。素材は、セメントに繊維や混和剤を混合してスレート状に成形したものです。窯業系サイディングは、形状をデザインした上で高熱処理して焼き固める工程を経て作られるため、柄や表面の風合いを自由にデザインできます。

メリット
窯業系サイディングは、セメントが主要素材であることから、衝撃などに対する強度の高さと耐火性に優れています。また、機能性・施工性が高いことに加え、価格の面でも優位性の高い外壁材です。窯業系サイディングは色柄が豊富な点も大きなメリットであり、木目調・タイル調・レンガ調など、さまざまな外観スタイルに用いることができます。製品開発も進んでおり、耐久性・メンテナンス性の向上が図られています。

1-3.金属系サイディング

金属系サイディングは、金属素材と樹脂系断熱材を組み合わせた外壁材です。

金属素材には、カラー鋼板・アルミ合金・ステンレス鋼板・亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板などが用いられます。金属系サイディングは土質系の素材と比べると軽量であり、建物躯体にかかる負荷を低減できることから施行の自由度が高い点も特徴です。鋼板の種類によっては錆が発生する可能性もあり、塩害のある地域では耐久性に問題があります。

メリット
氷結により劣化が起こる凍害の心配がなく、断熱性も高いことから寒冷地の外壁材として使われます。また、既存の外壁の上に重ねて施工できるため、リフォームにもおすすめの外壁材です。

1-4.木質系サイディング

木質系サイディングは、無垢材を使ったサイディングです。温かみのある木の質感を活かした外観に仕上げることができます。ただし、木質系サイディングは耐久性に劣るため、定期的な保護剤の塗布が必要です。

耐火性が弱いことから、準防火地域では認定を取得した製品でなければ使えないといった制限がありますが、近年では防火性・耐火性を備えた製品も出てきています。

なお、木質系サイディングは経年変化が大きいため、地域の気候条件に合わせた木材を選ぶことがポイントです。

メリット
木質系サイディングは、木材の風合いを楽しめる素朴な建物外観を演出する場合に効果的です。時間の経過にともない表面の風合いに味わいが出てくることも魅力で、ライフスタイルへのこだわりを主張できるデザイン性があります。

1-5.モルタル

モルタルは砂とセメントを水で練り合わせたもので、いわゆる塗り壁に使われる外壁材です。モルタルは、他の外壁材と異なり工業製品ではないことから、現場の施工は職人の手作業によって行われます。壁の形状を選ばないことから曲面などにも施工でき、表面は職人の技術により模様を入れることが可能です。

モルタルの種類によっては、塗料を表面に施すことが必要な場合があります。ただし、職人や施工監理によって材料の品質管理、耐久性や仕上がりに差が出る点に要注意です。

メリット
工業製品にはない独特の自然な風合いが、モルタルの魅力です。耐火性もあり、しっかりした施工が施されていれば耐用年数も長いとされています。

1-6.ALCボード

ALCボードとは軽量気泡コンクリート建材のことで、珪石・石灰石・セメントにアルミ粉末を混合し高温高圧で成形した板状のものです。

ALCボードは、強度が高いことから鉄骨と合わせて構造材としても使われます。建材としての性能が高い反面、防水性がないというデメリットがあり、他の仕上げ材や外壁材と組み合わせた工法が取られます。

メリット
強度が高く、断熱性・耐火性に優れている他、耐久性や遮音性もあるなど、機能面に優れていることがALCボードのメリットです。

1-7.塗り壁

塗り壁は、古来から建物の壁材として使われてきたものです。塗り壁は天然素材であることから、健康被害の不安がありません。また、職人の手作りで施工される独特の風合いから、近年改めてそのデザイン性の高さに注目されている外壁材です。

・漆喰

漆喰は、石灰石から作られる消石灰を主原料とした塗り壁材で、日本国内では古くから城郭や社寺、土蔵などの外壁材として多く使われてきました。素材の色が映える美しい仕上がりが特徴です。防火性・防音性が高い他、カビやほこりが付きにくいといった特徴も持ちます。

また、夏場の湿気を吸収し、冬の乾燥した時期には湿度を高める調湿機能も漆喰の持つ特徴のひとつです。

・土塗り

土壁も古来から用いられてきた外壁のひとつです。使われる土の種類や施工方法に多くのバリエーションがあります。風合いに温かみがあり、自然と調和する色味も土壁の魅力です。漆喰と同様に防火性・断熱性が高く、遮音機能や調湿機能も持ち合わせています。


2.注文住宅の外壁選びではカラー選びが大切

外壁材とともに注文住宅の外観デザインの印象を決定づけるもうひとつの要素として、カラーがあります。外壁材は素材やテクスチャだけではなく、カラーバリエーションも豊富です。そのため、カラー選びに悩む人は少なくありません。

注文住宅の外壁としては、汚れの目立たないグレー・柔らかい印象を与えるベージュ・清潔感のあるホワイトが人気です。また、ブラックやネイビーを外壁材のテクスチャと合わせると、高級感のある外観にすることができます。

また、以下のポイントに注目してカラーを選ぶこともおすすめです。

・周辺環境とのバランスを考慮する

周辺環境とのバランスを考慮したカラー選びを行う場合は、「近隣の住宅とカラーを同調させる」または「あえて目立たせる」といった2つの方法が考えられます。周辺環境とカラーを同調させる場合、外壁だけではなく屋根の色も関係してくるため、周辺の道路からバランスを確認することをおすすめします。

また、市区町村によっては地域の景観を保全するために、景観ガイドラインを設けていることがあります。京都の街並みが典型的な例です。設計段階で建設会社から情報が得られることもありますが、特徴のある地域であれば事前にチェックしておくことをおすすめします。

・迷った場合は定番のカラーを選ぶ

外壁のカラーに迷ったら、薄いカラーを選びましょう。ベージュ系やグレー系は、周囲と調和しやすく、屋根材や開口部などの差し色とも馴染みやすいことが特徴です。

ドアや窓の開口部に濃いカラーの建材を選んだ場合は、屋根材とのバランスが崩れる可能性があります。外壁だけではなく、全体の色調を考えて決めるようにしましょう。


まとめ

近年、窯業系サイディングに加えて、タイルの人気も高まっています。注文住宅の外壁を選ぶ際は、外壁材の種類やそれぞれの特徴を理解した上で、住宅のスタイルに合ったものを選択しましょう。

また、外壁材はカラー選びも大切なポイントです。好みを重視するのではなく、周辺環境や汚れの目立ちにくさなど、さまざまな視点から適切なカラーを選んでください。

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