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家の日当たりはどこがいい?方角別のメリット・デメリットとは

2022.04.22 (金)

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家の日当たりは、マイホームの建築・購入や引っ越しに際して多くの人が重視する要素の1つです。湿気の多い日本では南向きの家が好まれやすいものの、土地・家の方角と暮らしやすさの関係はライフスタイルによって変わります。また、周辺環境の変化に伴い、家の日当たりが変わることも少なくありません。

当記事では、日当たりに関する方角別のメリット・デメリット、日当たりを改善するためのポイントなどを解説します。

目次

  1. 家の日当たりは南向きがベストとは限らない?
  2. 方角別!日当たりに関するメリット・デメリット
    1. 東向き
    2. 西向き
    3. 南向き
    4. 北向き
  3. 家の日当たりをよくする方法4選
    1. 窓の位置や数を考える
    2. 間取りを工夫する
    3. 内装に明るい色を使う
    4. 庭に白色の砂利を敷く

1.家の日当たりは南向きがベストとは限らない?

日当たりのよい家に住むことで得られる主なメリットは、次の通りです。

  • 日中は室内を明るく保ちやすい
  • 冬場の光熱費を抑えやすい
  • 屋外や室内に洗濯物を干すと、比較的早く乾く
  • 結露やカビなどのリスクを軽減しやすい

日本では多くの人が「南向きの家は日当たりがよい」というイメージを持っているものの、南向きの家が必ず日当たりに恵まれるとは限りません。

たとえば、谷底などの低い土地や高層建築物の近くにある家は、南向きでも採光が難しくなる可能性があります。また、家の南側が道路に接していて外から丸見えになりやすい場合は、窓やカーテンを長時間開けることができないため、室内の日当たりが悪くなるでしょう。反対に、南向きではない土地や家でも工夫次第で室内に光を多く取り込むことが可能です。


2.方角別!日当たりに関するメリット・デメリット

室内の日当たりは、土地や家全体の向きだけでなく、家のどこに部屋を作るかによっても変わります。部屋のタイプや使い方によっては、南向き以外の方角が適している場合もあります。ここからは、部屋の方角ごとの主なメリット・デメリットについて解説します。

2-1.東向き

東向きの部屋は午前中に日当たりがよくなり、午後は日当たりが悪くなりやすいことが特徴です。そのため、午前中は暖かく、午後から夕方にかけては涼しくなる傾向にあります。

朝型生活の人や家族揃って朝食を取りたい人は、寝室やダイニングを東向きにするとよいでしょう。朝日を浴びることですっきりと目覚め、生活リズムを整えやすくなります。早い時間から洗濯物を外干しすることが多い場合は、バルコニーやベランダを東向きにしてもよいでしょう。

東向きの部屋は1日のうちで最も気温が上がりやすい時間帯に日陰となるため、暑がりの人にもおすすめです。ただし、朝日が差し込むことで朝から暑くなりやすいため、断熱や遮熱性能を兼ね備えたガラスを選ぶようにしましょう。

2-2.西向き

西向きの部屋の特徴は、午前中日当たりが悪く午後は日当たりがよいことです。そのため、午前中は涼しく、午後から日没ごろにかけて暖かくなる傾向にあります。

朝に眩しさを感じにくい西向きの部屋は、起床時間が遅めの人におすすめです。気温の高い午後に日が差すため室内の暖かさを保ちやすく、寒がりの人も過ごしやすいでしょう。また、昼から午後にかけて洗濯物を干すことが多い場合は、西向きのバルコニーやベランダがあると便利です。

西向きの部屋のデメリットとなる西日のまぶしさは、午後留守にすることが多い家庭であればそれほど気にならないでしょう。また、遮光カーテンやすだれなどを用いて西日を遮ることで、室内を涼しく保ちやすくなります。

2-3.南向き

南向きの部屋は午前も午後も日当たりがよく、太陽の高度が下がる冬は部屋の奥まで日差しが届きます。そのため、南向きの部屋は日中ずっと明るく、暖かさを保ちやすい傾向にあります。

また、湿気がこもりにくく結露やカビが発生しにくいことも南向きのメリットです。日中自宅で過ごすことが多い場合は、リビングを南向きにすることで快適に過ごせるでしょう。

その一方で、南向きの部屋は夏に暑くなりやすく、部屋の内装などが日焼けしやすいこともデメリットです。

2-4.北向き

北向きの部屋には1日を通じて日差しが入りにくいものの、間接光を室内に取り入れて明るさを保つことは可能です。しかし、間接光が入りにくい環境であれば日中から照明が必要となり、冬は寒くなりやすい傾向にあります。加えて、結露・カビ防止のための湿気対策も必要です。一方で、夏は涼しさを保ちやすく、暑がりの人も快適に過ごせるでしょう。

直射日光が入らない分、日中の明るさや温度が変動しにくく、集中して作業することが多い書斎や勉強部屋などに向いています。また、直射日光に弱い本や衣類などの収納スペースとしても活用することが可能です。


3.家の日当たりをよくする方法4選

日当たりの悪い環境でも、家の間取りや建て方を工夫することで、室内の明るさを改善できる可能性は十分にあります。家を建てた後で近隣に高い建物ができて日当たりが悪くなった場合などは、部屋の内装や庭を工夫して日当たりの悪さをカバーすることも可能です。最後に、室内へ日光を取り込むための4つの方法について解説します。

3-1.窓の位置や数を考える

高い位置に窓を付ける、あるいは窓そのものを大きくすることで、部屋の奥まで日光を取り込みやすくなります。近隣に高い家や道路のすぐそばに家がある場合は、高窓や地窓を設けることで外からの目線を避けつつ室内の日当たりを確保できます。高窓と地窓の組み合わせは、換気をよくしたい場合にもおすすめです。冷たい外気を地窓から室内へ取り込み、室内で温まって上昇した空気を高窓から逃がすことで、自然に室内の空気を循環させることができます。

部屋が北向きであれば、天井に天窓を設けてもよいでしょう。南・東・西向きに天窓を設けると直射日光が入りすぎて室内が暑くなることがありますが、北向きの天窓であれば、ほどよい間接光を取り入れることができます。

3-2.間取りを工夫する

1階の日当たりがよくない場合、吹き抜けを設けることで光を確保できる可能性があります。吹き抜けによって空間が広くなることで開放感が生まれ、吹き抜けに設けた窓から光を1階にも届けます。家の中全体の空気を効率よく循環させるため、2階に換気窓を設けることもおすすめです。

吹き抜けのある間取り|メリット&デメリット・費用・注意点

また、近年はリビングを2階に設ける人も少なくありません。高い位置にリビングを設けることで日当たりとプライバシーの両方を確保しやすくなり、立地によっては眺望も楽しめます。

3-3.内装に明るい色を使う

内装にホワイトやアイボリーなどの明るい色を多く使用すると、反射光で室内を明るく見せることができます。明るい色は膨張色とも呼ばれ、膨張色の面積を増やすことで室内を広く見せることも可能です。

また、高さのある家具を室内にたくさん置くと、壁紙やカーテンの反射効果が薄れ、さらに圧迫感が出やすくなります。テーブルや棚など大きめの家具を置く場合は、なるべく高さが低いものや明るい色のものを選ぶとよいでしょう。

3-4.庭に白色の砂利を敷く

庭などの外構に白い砂利を敷くと、日光が砂利に反射して室内に届きやすくなります。また、砂利を用いて水はけを改善することも可能です。

白い砂利と一口に言っても、敷きたい場所によって最適なサイズや形状はさまざまです。人やペットがよく歩く場所には直径30mm以下、砂利そのもののインパクトを強調したい場所や花壇まわりには直径30~40mm以上の砂利が適しています。駐車スペースにも砂利を敷きたい場合は、タイヤの溝に入りにくく飛び散りにくい駐車場用の砂利を使うと安心です。


まとめ

日本では「日当たりがよい」などの理由で南向きを好む人が多いものの、南向き以外の部屋にもさまざまなメリットがあります。マイホームを建てる際は、家の方角や家族のライフスタイルに合わせて日当たりを確保しやすい間取りを考えるとよいでしょう。また、内装や庭に明るい色を取り入れることで、日当たりの悪さを補うこともできます。

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