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坪単価とは?費用相場や坪単価を抑えるコツも解説!

2021.03.23 (火)

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注文住宅を建てるにあたり、「坪単価」は気になる金額のひとつです。また、業者によって坪単価の金額が異なることに疑問を抱いている人もいるでしょう。坪単価と一口に言っても、ハウスメーカーや工務店によって定義は異なるため、注意が必要です。

今回は、住宅業界の専門用語である坪単価の意味から、メーカー別の平均的な坪単価と金額が異なる理由、坪単価を抑える方法までを解説します。

坪単価の差は、注文住宅のトータルコストに大きな影響を及ぼします。坪単価に対する理解を深めれば、注文住宅の購入にかかる費用を明確に把握できるようになるでしょう。

目次

  1. 坪単価とは?
  2. 【メーカー別】坪単価の費用相場
  3. 業者ごとに坪単価が異なる理由
    1. 人件費などで大手は割高になる傾向がある
    2. 建築費として含める部分の基準が違う
    3. 延床面積に含まれない部分も入れて計算している
  4. 坪単価を抑えるコツ
    1. 1階と2階の床面積が同等になるデザインにする
    2. 住宅設備や壁紙のグレードを下げる
  5. 坪単価以外にも着目することが業者選びのポイント
  • まとめ

1.坪単価とは?

坪単価とは、建物の床面積1坪(3.3㎡)あたりに建築費がいくらかかっているかを出したものです。

延床面積は、建物の壁で囲まれた部分の床面積を指します。床がない吹き抜け部分や、屋外のバルコニー・ポーチ・庇などは、延床面積には含まれません。

たとえば、延床面積40坪の住宅の建築費が2,400万円である場合、坪単価は60万円となります。

坪単価の計算方法
2,400万円(建築費)÷40(延床面積)=60万円(坪単価)

このように、住宅の建築費を1坪単位で考えることができるため、坪単価は住宅業界において頻繁に用いられている指標のひとつです。


2.【メーカー別】坪単価の費用相場

坪単価は、住宅の施工を請け負うメーカーの規模によって、おおよその相場が決まっています。ハウスメーカー・工務店における坪単価の相場は、下記の通りです。

高価格帯大手ハウスメーカー70万~90万円
低価格帯ハウスメーカー30万~50万円
工務店50万円

高機能を重視する高価格帯の大手ハウスメーカーでは、70万~90万円とやや高めの坪単価となります。コストダウンを重視する低価格帯のハウスメーカーの坪単価は、30万~50万円と高価格帯大手ハウスメーカーの半額程度です。

地域密着型の工務店は、50万円前後とリーズナブルな坪単価でありながら、高価格帯大手ハウスメーカーに近い品質を求めることができます。

また、国土交通省が発表している住宅着工統計によると、全国・千葉県・茨城県の1平米あたりの工事費予定額は以下の通りです。その工事費予定額をもとに、1坪あたりの工事費予定額を算出しました。

エリア1平米あたり
工事費予定額
1坪あたり
工事費予定額
(平米÷0.3025)
全国19万円約62.8万円
千葉県19万円約62.8万円
茨城県18万円約59.5万円

出典:国土交通省「住宅着工統計(令和元年計分)」

全国・千葉県・茨城県ともに、1坪あたりの工事費予定額はメーカー別の相場を平均した程度の金額であることがわかります。


3.ハウスメーカー・工務店ごとに坪単価が異なる理由

ハウスメーカーや工務店の規模だけでなく、業者によっても坪単価は異なります。坪単価の定義は住宅業界で統一されたルールが存在せず、業者の商習慣や方針によって決まるためです。

ここからは、業者によって坪単価が異なる理由を解説します。坪単価が低いと思っても、実際には想定を上回る費用がかかる場合もあるため、注意しましょう。

3-1.人件費などで大手は割高になる傾向がある

大手のハウスメーカーになるほど、坪単価は割高になる傾向です。特に、高価格帯の大手ハウスメーカーは使用する建材や設備のグレードが高く、高断熱・高気密など設計上のこだわりも入るため、坪単価は高くなります。

設備や建材以外でも、大手ハウスメーカーはモデルハウスやショールームにおいて多くの人件費が必要となるため、人件費分のコストが上乗せされて坪単価が割高となるケースもあります。

しかし、大手ハウスメーカーでもシンプルな設計や安価な素材でローコスト商品を展開している場合は、坪単価も低くなります。

3-2.建築費として含める部分の基準が違う

建築費に何を含むかの基準は、業者によって異なります。屋外や室内の設備費は別にする業者もあれば、設備費を入れて坪単価を算出する業者もあります。

そのため、坪単価が割安に見えても、設備の設置工事費を別途請求される場合があるため、注意が必要です。中には、あえて設備費を建築費に含まないことで坪単価を安くし、お得感を演出している業者も存在します。

設備費は建築費の2~3割を占めると言われており、設備費を建築費に入れるか入れないかで坪単価の金額は大きく異なります。注文住宅の建築について相談する際に、どのような基準で建築費や坪単価を算出しているのか確認するようにしましょう。

3-3.延床面積に含まれない部分も入れて計算している会社もある

坪単価を算出する際に、延床面積を使用するか施工面積を使用するかによっても、坪単価の金額は変動します。

延床面積には、ベランダ・小屋裏スペース・地下室などは含まれません。一方で、施工面積はベランダや玄関ポーチなども含むことから、延床面積よりも施工面積のほうが面積は広くなります。

坪単価は、面積の広い施工面積で算出するほうが安くなり、延床面積で算出すると高くなります。そのため、施工面積で坪単価を算出している場合は、トータルの建築費が予想以上に高く感じられるでしょう。

注文住宅の坪単価についてハウスメーカーなどに尋ねる際は、建築費の基準と一緒にどの面積を用いて算出しているのかも確認することをおすすめします。


4.坪単価を抑えるコツ

坪単価は、設計・デザイン・内装材・外装材・工事費など、さまざまな要素によって変わります。そのため、坪単価を低く抑えたい場合は、内装や外装の設計・デザインを工夫することが大切です。

ここでは、坪単価を抑えるための具体的なテクニックを解説します。坪単価を抑えたい人は、何を意識して家づくりを考えればよいのか理解しておきましょう。

4-1. 1階と2階の床面積が同等になるデザインにする

坪単価は、住宅の外観デザインや外装による影響を大きく受けます。凹凸が多く特殊なデザインであるほど、多くの材料費や工事費が必要となるため、坪単価も高くなります。

そのため、坪単価を低く抑えたい場合は、1階・2階の床面積が等しくなるような、四角形に近いシンプルなデザインにすることもひとつの方法です。

近年はボックス型の家でも洗練されたデザインに仕上げることができるため、家づくりでコストを重視する人は検討してみてください。

4-2.住宅設備や壁紙のグレードを下げる

坪単価は、住宅に使用する設備や材料の影響も受けるため、可能な範囲で設備や材料のグレードを下げることで坪単価を低くすることが可能です。

ただし、建物の構造に関する部分は妥協せずに相応の予算を投下すべきと言えます。そのため、材料やグレードを落としても居住性に影響のない住宅設備機器に限り、標準的な材料や設備を使用することをおすすめします。

自分たちにとって不要だと感じる高価な設備や材料を削ることで、坪単価を効果的に抑えることができます。坪単価を抑えたい場合は、設備や材料を細かく見直してみましょう。


5.坪単価以外にも着目することが業者選びのポイント

坪単価は、家の施工を依頼するハウスメーカーや工務店を選ぶ際のひとつの目安となります。しかし、建築にかかるトータルコストや、完成後のメンテナンス費・税金などのランニングコストについても考慮しなければ、思わぬ出費やトラブルが発生する可能性があります。

そのため、注文住宅を建てる際は複数業者に見積もりを依頼し、坪単価の料金体系や説明が明瞭な業者を比較検討するとよいでしょう。

千葉県・茨城県を中心に注文住宅を施工している「ワールドハウス」では、必要なコストをすべて含んだ「住み出し価格」を提示しています。アフターメンテナンスには365日対応しているため、住まいの完成後も安心してお任せいただけます。

千葉県・茨城県で注文住宅を検討している人は、ワールドハウスまでお気軽にご相談ください。


まとめ

必ずしも坪単価は、他のハウスメーカーと比較して、その家が安いのか高いのかという判断材料にはならないでしょう。坪単価は建てたい家の建築費(本体価格)を出すためではなく、目安として上手に活用することをおすすめします。

「建ててよかった」と思える家づくりを行いたい人は、ワールドハウスに一度お問い合わせください。


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