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吹き抜けのある間取り|メリット&デメリット・費用・注意点

2021.05.25 (火)

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リビングなどに設ける吹き抜けは、洗練された空間を演出することができ、注文住宅でマイホームを建てる方の間では人気となっています。注文住宅を検討している方の中にも、吹き抜けのある間取りが気になっている方もいるのではないでしょうか。

今回は、吹き抜けのメリット・デメリットから、吹き抜けを設ける費用や人気の間取り、吹き抜けを設ける場合の注意点までを解説します。吹き抜けを活用した満足度の高い注文住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 吹き抜けのメリット2選&デメリット2選
    1. メリット(1)開放感があり部屋全体が明るくなる
    2. メリット(2)風通しが良くなる
    3. デメリット(1)冷暖房の効率が悪くなる
    4. デメリット(2)他部分の床面積が狭くなる
  2. 吹き抜けのある間取りにする場合の費用
  3. 吹き抜けリビングの人気の間取り
  4. 吹き抜けのある間取りを作るときの注意点
    1. 構造・強度
    2. メンテナンス
    3. 寒さ・暑さ対策
  • まとめ

1.吹き抜けのメリット2選&デメリット2選

吹き抜けは、明るくて開放的な空間を演出できることから、取り入れる方が多いデザインです。しかし、高い位置に取り付けられた窓や照明のメンテナンスが難しいといったデメリットもあります。

ここでは、吹き抜けのある住宅に見られる代表的なメリット・デメリットについて解説します。吹き抜けのある住宅を検討している方は、確認しておきましょう。

1-1.メリット(1)開放感があり部屋全体が明るくなる

吹き抜けを設ける最大のメリットは、空間を縦に広げることで部屋の開放感を高めることができる点です。さらに、高い位置から自然光をたっぷりと採光できるため、部屋全体を明るくすることもできます。

特に、狭い部屋や暗い部屋を明るく開放的に演出したい場合には、吹き抜けは大きな効果を発揮してくれるでしょう。狭小住宅の部屋の圧迫感を取り除きたい場合などでは、実際に吹き抜けが活用されています。

住宅に吹き抜けを取り入れることで、空間デザインや空間設計のバリエーションも幅広くなり、よりデザイン性の高い住宅を実現することができるでしょう。

1-2.メリット(2)風通しが良くなる

吹き抜けには、住宅の通気性を高めて風通しを良くできるというメリットもあります。

室内の空気は、温度が上がるほど上昇する性質を持ちます。吹き抜けを作って2階部分に換気窓を設けておけば、1階の居住空間の空気や湿気を効率良く換気することが可能です。

汚れた空気が部屋に停滞すると、健康にも良くありません。吹き抜けを効果的に活用すれば、風通しの良く過ごしやすい室内環境を実現することができるでしょう。

1-3.デメリット(1)冷暖房の効率が悪くなる

吹き抜けは、開放的な空間デザインを実現できる反面、空間が縦に広くなるため、冷暖房効率が悪くなるといったデメリットがあります。その分、同じ床面積で吹き抜けがない部屋に比べて、電気代も高くなります。

室内温度については、シーリングファンで空気を循環させることである程度フォローできますが、冷暖房効率の悪さと電気代の問題は永続的に続くこととなります。

室内の温度調節は居住性に大きな影響を及ぼすため、吹き抜けを作る際は入念に検討することをおすすめします。

1-4.デメリット(2)他部分の床面積が狭くなる

吹き抜けの大きなデメリットは、吹き抜けのスペースを確保することで、他部分の床面積が狭くなることです。

そのため、廊下に使用するスペースを省いたり、吹き抜け部分を階段と兼用したりするなど、残された間取りを有効的に活用することが重要となります。

2.吹き抜けのある間取りにする場合の費用

注文住宅の間取りに吹き抜けを設ける場合に必要となる費用項目は、下記のとおりです。

  • 吹き抜け工事費用
  • 断熱工事費用
  • シーリングファンや照明等の設備工事費用

吹き抜けを設ける場合は、住宅の居住性を考慮して断熱工事や設備工事をセットで行うことが一般的です。具体的な費用は住宅メーカーや施工会社により異なりますが、100万~数百万円など、ある程度まとまった金額が必要となる点には留意しておきましょう。


3.吹き抜けリビングの人気の間取り

近年では、リビングの間取りに吹き抜けを設ける事例が多く見られます。ここでは、吹き抜けリビングで人気の高い間取りについて紹介します。

○吹き抜けリビング+リビング階段
吹き抜けリビングとリビング階段の組み合わせは、床面積を効率的に活用できるだけでなくおしゃれで利便性も高いため、非常に人気が高い間取りデザインです。リビング階段をスケルトン階段にすることで、採光や風通しも良くなり、階段の重たいイメージや圧迫感を取り除くこともできます。また、リビングで過ごす家族と子どもが必ず顔を合わせる導線となるため、子育て世帯の方から人気の高い間取りでもあります。
○吹き抜けリビング+2階廊下
吹き抜けリビングの吹き抜け部分に2階の廊下が見えるように配置すると、1階からも2階からも家族の存在を感じることができます。リビングから廊下の眺めも、2階からリビングへの眺めも良くなるため、毎日の生活が快適で楽しくなるでしょう。
○吹き抜けリビング+窓
家族で過ごすリビングに明るさと開放感を求めたい場合は、吹き抜けと大きな開口をセットで用いることがおすすめです。太陽の光がたっぷりと差し込むため、リビングはさらに明るくなり、開放感のある空間を演出できます。

4.吹き抜けのある間取りを作るときの注意点

吹き抜けのある間取りは魅力的ですが、住宅の強度や安全性を損ないやすい特性を持ちます。そのため、吹き抜けのある間取りを作る際には、住宅の強度と安全性を踏まえつつデザイン・設計を行うことが重要です。

最後に、吹き抜けのある間取りを作る際の注意点について解説します。

4-1.構造・強度

吹き抜けのある間取りは、住宅の上下階の合致率が損ないやすい性質を持ちます。住宅の上下階の合致率を「直下率」と言います。

直下率が低すぎると、地震や台風といった災害に耐えうる強度を損なうため、間取りを考える際には注意が必要です。特に、大きな吹き抜けを採用した大胆な間取りなどは、直下率も大きく低下する点に留意しておきましょう。

家族が安全に、かつ長く住み続けられる住宅を建てたいのであれば、デザイン性よりも強度や耐久性の方が重要です。吹き抜けのある間取りを作る際は、強度を優先した設計を行うことを意識しておきましょう。

また、必要に応じて耐力壁を用いるなど、強度を担保した設計・施工を行うことができる業者を選ぶことも重要です。

4-2.メンテナンス

吹き抜けのある間取りは、天窓や照明が高いところに位置するため、メンテナンスが難しい点にも注意が必要です。2階部分の窓の拭き掃除や、照明器具やシーリングファンの電気の入れ替えや故障など、さまざまな部分で定期的にメンテナンスをしなければなりません。

そのため、吹き抜けのある間取りを作る場合は、あらかじめ清掃や機器の修理といったメンテナンス方法についても検討しておくことが重要です。なるべく手間・時間・コストが掛からない方法を模索しておきましょう。

4-3.寒さ・暑さ対策

吹き抜けのある間取りは、空間のボリュームが縦長となり天井も高くなるため、冷暖房の効率が悪くなります。また、温かい空気は上方に溜まる性質を持つため、夏場は2階部分に暑さを感じやすく、冬場は1階部分で寒さや足元の冷えを感じやすくなります。

このような状況を回避するためには、天井にシーリングファンを取り付けて、上下に空気を循環させる方法がおすすめです。夏場は冷房で冷えた空気を上方に循環させて、冬場は暖房で温まった空気を下方に向かうようにファンを回しましょう。

また、家の断熱性能を高くしておくこともおすすめです。寒さ・暑さは快適性に大きく影響するため、吹き抜けのある間取りを作る際には特に意識しておきましょう。

まとめ

注文住宅の間取りに吹き抜けを設ける場合は、おしゃれなデザインやレイアウトといった見た目も大事ですが、居住性や強度といったデメリットを払拭する対策も重要です。吹き抜けのメリット・デメリットの両面や、住宅全体とのバランスも含めた設計・デザインを行えば、満足度の高い注文住宅を建てることができるでしょう。

6,000棟以上の実績を持つワールドハウスでは、デザイン性はもちろん、「長く快適に住み続けられる住宅」であることをモットーに、丈夫な家づくりを行っています。「吹き抜けのある住宅にしたいけど、断熱性などのデメリットが気になる」という方は、ぜひワールドハウスにご相談ください。


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