ブログ・コラム

Blog・Column

スキップフロアとは?メリットから注意点・間取り例まで

2020.12.07 (月)

お役立ちコラム


空間を有効活用できるスキップフロアは、デザイン性の高さから非常に魅力的な建築方式です。

スキップフロアを設けることで、個別の空間を作り出すことができ、収納スペースも増えるなど、様々なメリットがあります。
一方で、いくつかの注意点もあるため、スキップフロアについての理解を深めた上で、家族に合った最適な住宅・スキップフロアを設計することが大切です。

本記事では、スキップフロアに関する概要からメリット、スキップフロアを作る際の注意点まで解説します。
スキップフロアのある家を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. スキップフロアとは?
  2. スキップフロアのメリット4つ
    1. 空間を広く使える
    2. 個室空間を作り出せる
    3. 収納スペースが増える
    4. 自然光を取り込みやすい
  3. スキップフロアを作る際の注意点3つ|解決ポイントも
    1. 空調コストがかかる
    2. 固定資産税が高くなる
    3. 安全に配慮した設計が必要となる
  4. スキップフロアを活用した間取り例3つ
  • まとめ

1.スキップフロアとは?

スキップフロアとは、ひとつの階層の中に異なる高さの床を設けた、近年人気を集めている建築の方式です。
スキップフロアを設けることで、縦の空間を利用した動きのある部屋に仕上がります。

特に、建築面積が限られている狭小地には有効な間取りです。

縦の空間を活かした設計が必要となるため、設計士・建築士の腕が問われる間取りとも言われます。


2.スキップフロアのメリット4つ

スキップフロアは、1.5階や2.5階などを設ける作り方です。
床の一部に高低差を作り、数段の階段でつなげます。

スキップフロアを設けることで空間に動きが生まれるため、内装をおしゃれにすることが可能です。
以下では、スキップフロアの主なメリット4つを紹介します。

2-1.空間を広く使える

スキップフロアは、空間にさまざまな段差を設けた設計方法です。
そのため、より快適な間取りを実現することができます。

また、スキップフロアへの移動は基本的に段差があり、共有廊下がないことも特徴です。
移動スペースが減り、居住空間が増えるため、敷地面積を効率的に活用できます。

特に、スペースの確保が難しい狭小住宅や平屋との相性が良い間取りです。
敷地面積が狭い場合や2階建てにしない場合は、スキップフロアを導入すると良いでしょう。

2-2.個室空間を作り出せる

近年では、空間を活用するために、個人部屋を多く作る設計ではなく、居住スペースを広くとる設計法が人気となっています。
しかし、家を建てた後に「スペースがもう少し欲しい」「パーソナルスペースが必要だ」などと感じる方も少なくありません。

スキップフロアを設けることで、パーソナルスペースを簡単に確保することが可能です。
お互いがよく見え、何をしているのかを確認できることから、子ども部屋をスキップフロアにするという方も多くいます。

スキップエリアの下部分はもちろん、スキップフロアの階段下のデッドスペースも収納スペースになります。
ものが多いリビング・ダイニングの近くにスキップフロアを作ることで、収納スペースをより活用できるでしょう。

2-3.収納スペースが増える

スキップフロアは、横ではなく縦の空間を利用するため、多くの収納スペースを作ることが可能です。

スキップエリアの下部分はもちろん、スキップフロアの階段下のデッドスペースも収納スペースになります。
ものが多いリビング・ダイニングの近くにスキップフロアを作ることで、収納スペースをより活用できるでしょう。

また、スキップフロアの高さ・面積を調節することで、大きなものを収納するスペースを作り出すことも可能です。
収納したいものを事前に決めている場合は、設計士・建築士に相談してみましょう。

2-4.自然光を取り込みやすい

住宅を設計する際は「居住空間に自然光が多く差し込むかどうか」を踏まえて建築することが大切です。
自然光には、睡眠の質・メンタル面に影響を与えるなど、生活する上で大きな役割があります。

スキップフロアは壁をつくらないことが多いことから、壁で仕切られた個室と比べて自然光をより取り込むことができます。

また、スキップフロアを作る際は、自然光が部屋全体に差し込むように、部屋の高い位置に窓を設置することがおすすめです。


3.スキップフロアを作る際の注意点3つ|解決ポイントも

スキップフロアには様々なメリットがある反面、いくつかの注意点も存在します。
スキップフロアを設ける際の注意点を理解することで、設計段階でスキップフロアのデメリットをカバーできます。

以下では、スキップフロアを設ける際に注意すべきポイント・解決策を紹介するため、ぜひ参考にしてください。

3-1.空調コストがかかる

スキップフロアがある空間は吹き抜け構造であることが多いため、部屋全体の空調が効きづらくなる傾向があります。
スキップフロアを導入する際は、室温を快適に保つためにいくつかの設備を整えると良いでしょう。

以下は、スキップフロアを導入する際におすすめの設備です。


シーリングファン

 シーリングファンを設置することで、空気の流れが生まれ、空調の効率化が可能です。洗濯物を室内干しした際も、乾燥が早くなります。


床暖房

 床暖房は、足元から部屋全体が暖まることで寒さを感じにくく快適なので子どもがいる家庭も安心です。


部屋仕切り

 普段は開放的なスキップフロアとして使用し、空調設備を使用する際のみ仕切りを使用することもおすすめです。部屋を一時的に仕切ることで、効率よく空調を効かすことが可能となります。


スキップフロアのある空間を適切な温度に保つために、パワーのあるエアコンを使用した結果、電気代が高くなったというケースは少なくありません。
空調コストを抑えるためにも、シーリングファン・床暖房・部屋仕切りなどを活用しましょう。

3-2.固定資産税が高くなる

家を建てる際は、設計書などの情報を自治体に提出しなければなりません。
その際、自治体は延床面積などを基に、固定資産税を決定します。

スキップフロアがある住宅は、スキップフロアがない場合と比較して延床面積が増えるため、固定資産税が高くなる傾向にあります。

ただし、スキップフロアの扱いなどは、自治体によって異なります。
そのため、固定資産税を抑えて住宅を設計したい方は、スキップフロアの導入実績・ノウハウが豊富な設計士・建築士に相談することが大切です。

3-3.安全に配慮した設計が必要となる

スキップフロアには、基本的に階段を使って移動します。
そのため、高齢者・子どものいる家庭では、けが・事故につながらないよう注意が必要です。

家を建てる際は問題ない場合でも、今後の家族構成・ライフステージの変化を考えた上で、安全面に配慮したスキップフロアを設計しましょう。

スキップフロアの階段に、簡易的な壁・手すりなどを作ったり、段差を緩やかにしたりすることで、危険性を緩和できます。


4.スキップフロアを活用した間取り例3つ

「スキップフロアを導入したいが、どのような空間として活用すれば良いのか」などと悩む方も多いのではないでしょうか。

以下は、スキップフロアを有効活用するための間取り例です。


子どもの遊びスペース

 スキップフロアを子どもの遊びスペースとして活用することで、離れていても子どもの様子が確認できます。子どもの遊びスペースとして利用する際は、スキップフロアの下に遊び道具を収納すると良いでしょう。部屋全体の見た目をスタイリッシュに保つことが可能です。


・キッチン・ダイニング

 スキップフロアでキッチンとダイニングを分けることで、区切りが生まれたおしゃれな空間になります。


ベッドルーム

 スキップフロアの周りに低い壁を作ることで、ややプライベートな空間となるため、ベッドルームにも活用できます。おしゃれなベッドルームにするために、スキップフロアの階段に間接照明を付けることもおすすめです。


工夫次第で、スキップフロアは様々な空間に生まれ変わります。
スキップフロアの活かし方に悩んだ際は、設計士・建築士に施工例などを聞くと良いでしょう。


まとめ

スキップフロアでは、ひとつの階層の中に異なる高さの床を設けることができます。
空間を有効に活用できるだけでなく、収納スペースを作り出し、自然光を多く取り込むことが可能です。

また、千葉県・茨城県でスキップフロア付き住宅を建てたいと考えている方は、ぜひ「ワールドハウス」にご相談ください。
専属職人による直接工事と、地域に密着したメンテナンス対応で、お客さまのご希望に合わせた住宅を実現いたします。

無料で資料請求も受付しております。お気軽にお問い合わせください。


⇒千葉・茨城の注文住宅のワールドハウスの公式サイトはこちら!

ワールドハウスへのお問い合わせ

Contact