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【完全分離型二世帯住宅】メリット・デメリットは?費用も比較!
2021.09.10 (金)
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マイホームの購入を考えている人の中には、夫側もしくは妻側の両親や、息子世帯・娘世帯と一緒に住むことを検討している人もいるでしょう。二世帯住宅にするにあたり、お互い気兼ねなく暮らしたいという思いから、完全分離型の二世帯住宅に興味を示す人は少なくありません。
この記事では、完全分離型二世帯住宅の概要や建て方、メリット・デメリットについて解説します。完全分離型以外の二世帯住宅のタイプも併せて確認し、家族のライフスタイルに適したタイプの二世帯住宅を検討しましょう。
目次
- 完全分離型二世帯住宅とは?
- 横割り・縦割りの2種類の建て方がある
- 完全分離型二世帯住宅のメリット・デメリット
- メリット1:生活上のトラブルが発生しにくい
- メリット2:貸与時・売却時に有利になる
- デメリット1:コストが割高になりやすい
- デメリット2:家族間の交流が減りやすい
- 完全分離型以外の二世帯住宅の建て方
- 【比較】二世帯住宅の建て方はどれにすべき?
- まとめ
1.完全分離型二世帯住宅とは?
完全分離型二世帯住宅とは、それぞれの世帯が生活するスペースが完全に分かれているタイプの二世帯住宅を指します。
完全分離型二世帯住宅では、玄関が世帯別に2つあり、キッチンやお風呂、トイレなどの設備もすべて別々に設置することが一般的です。二世帯住宅といっても共有部分がないため、基本的にはほとんど別居のような感覚で生活できるでしょう。
1-1.横割り・縦割りの2種類の建て方がある
完全分離型二世帯住宅の建て方には、大きく分けて「横割り」「縦割り」の2種類があります。「横割り」「縦割り」の代表的な建て方・間取りは、下記のとおりです。
■横割り
横割りは、2階建て以上となる住宅を建て、「1階は親世帯・2階は子世帯」というように上下階で世帯の居住部分を分ける方法です。横割りスタイルの完全分離型二世帯住宅の場合、玄関が2階にも存在するため外階段を設置したり、1階に玄関を2つ設けて片方は2階へ上がる階段にすることがあります。
■縦割り
縦割りは、2階建て以上となる住宅を建て、壁によって左右に世帯の居住スペースを分ける方法です。縦割りスタイルは、外階段をつける必要がなく、外観は一般的な住宅と同じであることから「二戸一(にこいち)住宅」とよばれる場合もあります。
「横割り方式」「縦割り方式」のどちらにも一長一短があります。各世帯の家族のライフスタイルに合う建て方を検討しましょう。
2.完全分離型二世帯住宅のメリット・デメリット
完全分離型二世帯住宅は、玄関や水回りなどの設備が分かれていることから、それぞれの世帯のプライバシーが確保されるという魅力があります。一方で、完全分離型二世帯住宅にはデメリットもあることに注意が必要です。
ここでは、完全分離型二世帯住宅の代表的なメリット・デメリットを2つずつ紹介します。メリット・デメリットの両方を踏まえた上で、購入の検討準備を進めましょう。
2-1.メリット1:生活上のトラブルが発生しにくい
生活リズムやライフスタイルが異なる2つの世帯がひとつ屋根の下で暮らすとなると、さまざまな生活上のトラブルが発生する恐れがあります。
■二世帯住宅で考えられる生活上のトラブル代表例
- 活動する時間帯や習慣が違うため、帰宅時の物音・移動の足音・排水音などの生活音が気になる
- 仕事や家事など、共用の生活スペースを使用するタイミングに気兼ねする
- 掃除の仕方やストック用品の補充、光熱費の負担額など、共用スペースの使い方・考え方の違いによって関係性が悪化する
- トイレやお風呂、洗面所(洗面室)などの水回りが共用の場合、使用するタイミングが重なって不満が出る
完全分離型二世帯住宅では、世帯ごとの独立性が高いため、生活スタイルや価値観の違いによるトラブルが生じにくいというメリットがあります。同居を希望しているものの、勤務時間帯などの違いで悩んでいる人や、程良い距離感を求めている人にはおすすめの方法といえるでしょう。
2-2.メリット2:貸与時・売却時に有利になる
「親世帯が介護福祉施設に入居した」「子世帯が転勤になった」など、二世帯住宅購入後に同居を解消するケースは少なくありません。将来的に、購入した二世帯住宅を賃貸住宅として貸し出すことや、売却することを視野に入れている人もいるでしょう。
完全分離型二世帯住宅は、玄関や水回りが独立しているため、借り手・買い手がつきやすいというメリットがあります。また、プライバシーが確保されていることから、二世帯住宅に残った世帯が暮らしながら、空いた世帯のスペースを他人に貸し出すことも十分可能です。
2-3.デメリット1:コストが割高になりやすい
完全分離型二世帯住宅では、玄関や水回りといった、生活に必要な住宅設備を各世帯に設置します。そのため、共用スペースがある完全同居型や一部共用型と比較すると、完全分離型二世帯住宅は住まいにかかる建築費用が割高になりやすいことがデメリットです。
また、必要な空間・延床面積が増える点も完全分離型二世帯住宅のデメリットとして挙げられます。土地代・建物代の費用負担が大きくなるため、建築費などコスト面に関するシミュレーションを実施しておきましょう。
2-4.デメリット2:家族間の交流が減りやすい
完全分離型二世帯住宅には、お互いのプライバシーが守られる一方で、ほかのタイプの二世帯住宅と比べて世帯間の交流が減りやすいというデメリットもあります。コミュニケーションが不足すると、家族の変化に気づけず、すれ違いによるトラブルが発生する可能性があるため注意しましょう。
完全分離二世帯住宅を建築する場合には、適度にコミュニケーションを取る機会を設けると良いですね。「庭など敷地内の共有部分で会話しやすい雰囲気をつくる」「月に数回は一緒に遊びに行ったりご飯を食べたりする」といったプランを事前に立てておきましょう。
3.完全分離型以外の二世帯住宅の建て方
完全分離型二世帯住宅には魅力がありますが、家族のライフスタイルや価値観、予算などによっては、ほかのタイプが適している場合もあります。完全分離型以外の二世帯住宅の建て方は「一部共用型」「完全同居型」の2種類です。
■共有のスペースもある「一部共用型」
「一部共用型二世帯住宅」とは、玄関や水回りなどの生活設備の一部を部分共有するタイプの二世帯住宅です。共有スペースもありますが、リビングや個室などは世帯別となっているため、プライバシーを守りながら別世帯とのコミュニケーションも取りやすいというメリットがあります。
■大家族で過ごす「完全同居型」
「完全同居型二世帯住宅」とは、玄関や水回り、リビングスペースといった個室以外の生活空間をほぼ共同で利用するタイプの二世帯住宅です。親世帯も子世帯も同じスペースで暮らすため、世帯間で行き来がしやすく、大家族のようににぎやかに過ごせるでしょう。子育てや介護など、世帯間で密なサポートが必要な家庭にも人気の住居です。
一部共用型では「分離すること」「共有すること」を明確に分けることがポイントです。完全同居型では、価値観や生活時間のズレがストレスの原因となるケースがあるため、世帯間の配慮が必要となることに留意しましょう。
4.【比較】二世帯住宅の建て方はどれにすべき?
二世帯住宅の建て方は、「完全分離型」「一部共用型」「完全同居型」の3種類に大別できます。二世帯住宅を建てる際には、それぞれの特徴を理解した上で、自分たちに合う建て方を選ぶことが大切です。
■二世帯住宅の主な建て方と特徴
【完全分離型】
コスト | × |
---|---|
プライバシー | ○ |
コミュニケーション | △ |
【一部供用型】
コスト | △ |
---|---|
プライバシー | △ |
コミュニケーション | ○ |
【完全同居型】
コスト | ○ |
---|---|
プライバシー | △ |
コミュニケーション | ○ |
二世帯住宅の建て方を選ぶ際には、各タイプの特徴とともに、マイホームにかけられる予算や今後のライフスタイル・人生計画も含めて検討しましょう。左右で世帯を分ける場合、2階建てと平屋を組み合わせるなど、住宅の構造を工夫することもできるため、将来のことを考えた住宅設計が重要です。
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▼ワールドハウス本社展示場(二世帯住宅)
https://worldhouse.koori.jp/modelhouse/details_9.html
まとめ
完全分離型二世帯住宅とは、玄関や水回りといった住宅設備が世帯別に分かれており、共用スペースがほとんどないタイプの二世帯住宅です。完全分離型二世帯住宅にはプライバシーが守られやすいというメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。「一部共用型」「完全同居型」の特徴も理解した上で、家族に合う建て方を選びましょう。
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